こんにちは。今回は山形県遊佐町にある、海辺から地下水が湧き出るという全国的にも珍しい「釜磯海岸」に行ってきました。
訪れた日にはもう今季の海水浴シーズンは終わっていたのですが、気温はまだまだ真夏を思わせる暑さでした。来期以降の海へのお出かけの参考になれば幸いです。
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遊佐町の海沿い、吹浦(ふくら)漁港を通り過ぎ、なお北上すると進行方向左側に、このような看板が見えてきます。
ここを左折して、
矢印の示す方向へ進むと、
このように道が三つ又になっていますが、どちらへ進んでも大丈夫です。
進んだ先には、
40台ほどが停められる駐車スペースがあります。
ここに車を停め、徒歩で海水浴場の方へと降りていきます。
看板の説明書きには、全国でも珍しい湧き水の出る海岸、その仕組みが書かれていました。
やはりここでも登場するのは鳥海山。
【湧き水の出る海岸の仕組み】
全国有数の積雪量を誇るこの山の抱える雪解け水が、数十年かけて地下の岩盤層を流れ、この海岸や日本海の海底から湧出している
引用:鳥海山・飛島ジオパーク 看板
とのことです。
ともすると自分が生まれる前に降った雪が、長い時を経て再び地表に湧き出る。そんなスケールの大きな自然の循環に、静かに圧倒されていました。
さっそく見てみよう。砂浜へと降りていきます。
海岸はコンパクトで岩場混じり。泳ぐのはもちろん、磯遊びも楽しめます。砂が少し黒みがかっているのは鉄分、とのこと。磁石を持っていって遊ぶのも楽しそうですね。
海水浴シーズンにはトイレなども設置されるのですが、訪れた日には何もありませんでした。
気付いたのは、砂浜の川の流れのないところに水たまりがあって、海に流れ込んでいること。そこに近づいてみると、
ありました。水が湧き出ているところ。
波による砂の動きとは明らかに違う、まさに「湧き出」ています。
そのほか、海岸沿いや海の中にもいくつか水の湧出ポイントがあるようです。
砂浜から水が湧き出ている様子
手を水に浸してみると、冷たい…!地下水なので海水よりも温度が低く、不思議な感覚でした。海の中で泳いでも、地下水と海水の温度が違うことが肌で分かる、とのこと。その日は泳いだりはしませんでしたが、そんな感覚、ちょっと味わってみたいですね。
【注意点】
湧出ポイントは穴のようになっているので、深みにはまってしまうおそれがあります。手や足は入れないようにしてくださいね。
雰囲気も静かで海岸も広すぎないので、ゆったりとマイペースに海水浴を楽しみたい方、海辺で穏やかな時間を過ごしたい、という方にもおすすめです。
あとがき
今回は山形県遊佐町にある「釜磯海岸」をご紹介しました。
山から海へ、そしてまた山へ。循環する水の物語を、海水浴や磯遊びを楽しみながら五感で感じ取ることのできる場所です。
遊佐町を訪れた際にはぜひ海沿いにも足をのばして、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
名称 | 釜磯海岸(かまいそかいがん) |
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住所 | 〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町吹浦西楯 |
交通手段 | JR吹浦駅から車で約5分 |
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