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熊野大社(山形県南陽市)|「三羽のうさぎ」を見つけると願いが叶う…?日本三熊野の由緒ある神社で、心と身体をニュートラルに戻す時間を味わう

こんにちは。今回は山形県南陽市にある「熊野大社」をご紹介します。

こちらの神社。
ひとつの投稿では語りきれないほどご紹介どころが盛りだくさんとなっているのですが、いまの時期、そしてこれからの季節に特にご紹介したい内容を中心にまとめていきたいと思います!

ご興味の湧いた方はぜひ、お出かけ先にご検討くださいね。

はじめに

「熊野」というと、和歌山の「熊野古道」や「熊野三社」を思い浮かべたり、全国にも「熊野神社」という名前の神社が多くあることをご存知の方も多いかも知れません。

実は、今回ご紹介する南陽市の熊野大社ですが、和歌山の熊野三山(熊野速玉大社・熊野本宮大社・熊野那智大社)、そして長野県と群馬県の県境にある熊野大皇大社と共に「日本三熊野」と称される由緒ある神社なのです。

熊野信仰についてや、南陽市の熊野大社のご由緒については、ぜひ下記のリンクからご覧になってみてくださいね。

熊野信仰とは
https://www.hongu.jp/kumanokodo/shinkou/kumanoshinkou/

熊野大社Webサイト
https://kumano-taisha.or.jp/

熊野大社はJR赤湯駅から車で10本ほど、南陽市の「宮内(みやうち)」地区にあります。

赤湯駅からは「山形鉄道フラワー長井線」で「宮内駅」まで移動し、そこから徒歩での移動も可能です。

写真は境内入り口の様子。車でそばの駐車場に停車しました。

手前に見えるのが「熊野の大銀杏」。樹齢900年を超え、県の史跡にも指定されています。

奥には「icho cafe」があります。
他にも神社周辺にいくつかお店があるのですが、それはもう少し秋が深まった頃、この銀杏が色づき始める頃ご紹介できればと思います。

手水場を過ぎ、石段へ。

踏み石の幅が広いので、登る際には無理をせず小さめの歩幅にすると、脚への負担も少ないです。

階段の途中に看板が。「御垣内御参拝」とあります。熊野大社はこの度17年ぶりに本殿の茅葺き屋根の補修を行いました。

夏にはそのためのクラウドファンディングを実施し、当初の目標を超える金額の支援をいただいた、とのこと。

その御礼のため、神域の中に入ってお参りができる特別な内容の参拝を行っているのです。普段は神職の方しか立ち入りを許されない場所で、神社の長い歴史の中でも初めての試み、とのことです。

石段を登り切ると、拝殿が現れます。
県内で最も古い茅葺の社、凛とした中に、懐の深さと優しさが感じられる佇まいです。

早速お参りします。

その後、御垣内御参拝の受付のために一度授与所へ。
11月からは土日祝日に限り、10時から16時までが参拝可能となります。
事前にお問い合わせいただくと確実です。

初穂料は300円。支払いの後、係の方にご案内いただき、神域の裏手へと向かいます。

入口がこちら。実はここ、熊野大社の見どころのひとつ「三羽のうさぎ」を探せるスポットでもあるのです。

「三羽のうさぎ」について

御垣内御参拝のご紹介の途中ですが、ここで少しだけ「三羽のうさぎ」についてもご紹介させてください。

▪️「三羽のうさぎ」とは
熊野大社の本殿裏に、うさぎが三羽隠し彫りされています。いつ頃か定かではありませんが、うさぎを三羽見つけた人が恋や願い事が成就したことから「願いが叶う」「幸せになれる」と言い伝えられています。また、一説には、雨上がりの満月の日、水面に浮かんだ月にうさぎが映しだされ、風で揺れると月とうさぎの姿から「波にうさぎ」と呼ばれるようになったとも言われています。引用:熊野大社ホームページより

さて問題のうさぎは何処にいるのか、ですが、お社の彫刻の部分に隠れています。

(実はこの熊野大社、私の地元の神社で、何処にいるのか分かるのですが…ここではお答えしないようにいたします。ぜひ実際に訪れて、うさぎを探していただきたいので。)

御垣内御参拝

御垣内御参拝のご紹介に戻ります。とはいえ、撮影可能なのはここまで。

ここからは御神域。熊野大社の主神である三柱の神様へのお参りとなるため、撮影や私語は禁止とされております。

入り口に入る前に、玉串で自らを祓い清め、その後係の方と一緒に垣の中へと入ります。

三つの柱の神様を定められた順序でお参りし、また同じ入り口から出る、という手順になります。

普段の参拝では周囲を囲まれており、その姿を直接見ることも難しいお社、私自身も毎年初詣やその他の折にもお参りに伺うのですが、本当に初めてのことでした。

その後は、境内をぐるりと回ってお参りをしました。

この熊野大社、合わせて三十柱の神様が祀られており、それぞれに御由緒やご利益があります。

参拝される方それぞれに持っている願い事に「良いご縁」が訪れるよう、授与所近くでパンフレットと、ご縁をつなぐ封筒のお渡しがあります。

参拝の際にはぜひご覧になってみてくださいね。

本殿裏の回廊や境内の様子。季節ごとに装いが変わります。

取材した10月は「秋の風花」と題した風車の回廊でした。

その他にも随時、公式のInstagramにて催しや行事などがお知らせされています。

熊野大社(@kumanotaisha.official)
• Instagram写真と動画

午後5時。鐘が鳴ります。

授与所は午後5時まで。参拝自体はその後も可能です。様々な種類のお守りや御朱印帳などが頒布されています。

夕方の光が杉の木立から漏れて差し込みます。

参拝を通して、自分のいまや願い事に改めて耳を澄ます機会になりました。

気持ちも清々しくなり、晴れやかに。

ありがとうございました。また伺います。

おわりに

今回は南陽市の「熊野大社」をご紹介しました。

今回の御垣内御参拝をはじめ、熊野大社では一年を通してさまざまな行事や催しごとを行なっています。

お参りだけでなく、境内近くにはカフェやお店が立ち並び、飲食も楽しめます。境内での写真撮影など、気軽に立ち寄っていただきたい場所です。

「週末は、神社に行こう」というお出かけ、皆さまもいかがでしょうか。

名称 熊野大社(くまのたいしゃ)
住所 〒999-8521 山形県南陽市宮内3476-1
交通手段 山形鉄道フラワー長井線宮内駅から徒歩で約15分

 

ABOUT ME
トミヤ
1990年生まれ、山形県出身。珈琲と音楽と手仕事が好き。山形の虚飾のないひたむきな人やもの、場所を届けます。
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